FXで使われるスプレッドとは何で、そのスプレッドの種類について。
そして、スプレッドによるFXの取引コストの計算方法について紹介します。
FX スプレッド
FXで頻繁に使われる「スプレッド」とは、FX業者が提供している「通貨の売り値」と「通貨の買い値」の差を意味します。
スプレッドは取引の手数料であり、つまりFX業者の利益となるもの。
たとえば、1ドルを売る時は100円10銭、買う時は100円11銭とすると、この差額の1銭がスプレッドです。
ちなみに、スプレッドと併せて覚えておきたいのが、「pips」というFXで使われる用語。
pipsは為替レートが動く際の最小単位で、異なる通貨同士でもpipsの数値で損益の大きさを見ることができます。
- 「円」の場合は「1pips=1銭」
- 「ドル」の場合は「1pips=0.01セント」
となります。
FX スプレッド 比較
トレーダー側からすると、コストとなるスプレッド。
スプレッドはFX会社、そして通貨ペアによっても差があります。
一般的に、流通量の多い通貨ペア(ドル、ユーロ、円など)と比較し、トルコリラや南アフリカランドといった流通量が少ない通貨ペアはスプレッドが広くなっています。
取引回数が多くなりがちなFX投資なので、
スプレッドを比較して、とにかくスプレッドの狭いFX口座を使おう!
とも思いがち。
スプレッドが狭い会社ほど取引コストが少なく済むため、スプレッドに関してだけ言えば、スプレッドは狭ければ狭いほど良いです。
ですが、
スプレッドが狭くても、約定力がなくて滑ってばかり。
思った値段と違ったところで約定してる。
なんてイライラするFX口座も、実際にあるのでご注意を。
FX スプレッド 変動
FX業者が提供するスプレッドには、「原則固定」と「変動制」があります。
(完全固定もあるけど、採用しているFX業者はほぼない)
どちらのシステムにもメリットデメリットがあり、国内FX口座では原則固定、海外FX口座では変動制が採用されていることが多いです。
原則固定の方がスプレッドが狭いように思いますが、週始めの月曜日の朝など流動性が低下する時、また重要な経済指標の発表時には、スプレッドがグンと広がる傾向にあるので注意が必要です。
そもそも国内FXのスプレッド原則固定って、
市場価格を無視して勝手に価格作ってると宣言してるようなもの。
しかもDDだから、ストップ狩りのために、瞬間的に、
市場価格を出す事だって、起こりうるし、
実際に、そう考えられる事例もよく聞く。
スプレッド変動のNDDの方が公正。— Anshinkyo@FXは人生の救世主 (@siri1190) March 29, 2020
FX スプレッド 計算
スプレッドによるFXの取引コストは、「取引数量×スプレッド」により計算することができます。
たとえば、ドル円でスプレッドが0.3pipsの場合に、1万通貨(この場合は1万ドル)の取引をしたとすると、
1万ドル×0.003円(0.3銭は0.003円)=30円
の手数料となります。