FXのトレードで大切な資金管理の3つのポイントや、資金管理だけで勝つ方法の1例。
有名なFXの資金管理のルールと、そのルールを実践する際の、ポジション量の計算方法について紹介します。
FX 資金管理
FXでトレードする時に重要なのが、資金を管理すること。
資金管理は投資の基本的なことで、目標ではなくリスク管理のことです。
FXの資金管理では、以下の3つのことが大切になります。
- トレードに使う資金を決める
- 1トレードの最大損失額を決める
- 必ず資金管理のルールを守る
大袈裟ではなく、FXは資金管理で生き残れるかどうかが決まるので、トレードする際には計画して取引を行うようにしましょう。
FXの資金管理で大事なこと
FXに限らず投資では、焦りがでると必ずよくない方向へいってしまうので、余剰資金で始めること。
資金が全てなくなっても、今まで通り生活できる資金でFXのトレードに参加するのをおすすめします。
トレードに使う資金を決めた上で、FXの資金管理で大事なことは、
1トレードの最大損失額を決めるということです。
(トータルで勝つことができたとしても、1トレードの最大損失額が資金に対して大きすぎると、その損失を取り返す前に資金が尽きてしまう可能性があるため)
最大損失額を決めずに強制ロスカットまでいって一発退場したら、トレードして取り返すチャンスすらなくなります。
FX 資金管理 計算
この取引はいくらの損まで耐えるのか、計算がよくわからないからなんとなくエントリー。
というトレードをしてしまっていた場合は、
"投資用資金の最大2%を損切りラインに設定する"
という有名な資金管理のルールを、そのまま真似してトレードするのもおすすめです。
たとえば資金100万円でトレードをした場合で、この2%を損切りラインに設定した場合。
1回目のトレードで5万円の利益が出たとしたら、その次のトレードでは105万円に対する2%である、2万1、000円を損切りの最大値として設定することになります。
逆に1回目のトレードで2万円負けたら、そこで損切りし、次の損切りラインは98万円の2%である19、600円に設定します。
このやり方でトレードすれば、たとえ1回目のトレードから5連敗して損失額を10%出してしまったとしても、回復するための利益率は11%で取り返せます。
これが50%も資金を失ってしまうと、その損失を回復するのに100%の利益率が必要になってしまいますし、50万円になった資金を100万円に戻すのはなかなか大変です。
資金管理 計算方法
投資用資金の最大2%を損切りラインに設定する。
という、この2%のポジション量は、以下の計算方法で求めることができます。
クロス円の場合
最大損失 ÷ (ロスカット幅 × 最小取引単位) ≒ ポジション量
例)ロスカット幅を20pipsとしていた場合
2万円 ÷ (20 × 0.01) ≒ 100,000通貨(1lot)
ドルストレートの場合
ドルストレートの場合は、ポジション量を計算する前にドルに換算する必要があります。
簡単にドル換算することができるツールもあるので、有効活用しましょう。
→ FX計算ツール
FX 資金管理だけで勝つ方法
デモだと不思議と勝てるんだけど、実際にリアルなお金を使ってトレードすると勝てないんだよなー。
という人は、資金管理が甘いからという可能性も。
というのも、
これぞFX!
というものではありませんが、資金管理だけで勝つ方法もあるんです。
(トレードなので、もちろん必ず勝つわけではない)
利益は少ないし資金量は必要だけども、
たとえば、ドル円のレートが1ドル100円のとき、長期的にポジションを持っていても絶対にロスカットにならないように、レバレッジ1倍でロングでエントリー。
1ドル80円になって含み損を抱えても気にせず、1ドル120円のときに売れば資金管理だけで勝ったようなもの。
ドル円のレートが1ドル100円に戻らない可能性はゼロではありませんが、なるべくリスクを避けたFXのトレード方法の1つだと思います。
FX 資金管理 まとめ
資金管理を理解すれば、初心者であっても破産せずにFXでトレードすることができます。
逆に資金管理ができていなければ、FXのトレードでいま稼げていたとしても、必ずどこかのタイミングで破産する瞬間は訪れます。
FXの資金管理で大切なことは、1トレードの最大損失額を決めること。
そして、「ためらわずに損切りする」ことです。
1トレードの最大損失額を決めても、損切りをためらって損失が大きくしていては意味がありませんし、計画していた以上に損失を出していては資金管理ができません。
必ず資金管理のルールを守るために、最大損失額を決めたらそのレートで逆指値注文を入れておくのがおすすめです。
→ 勝てない原因はトレード手法ではなかったFXで勝つための資金管理の技術 損失を最小化し、利益を最大化するための行動理論