通貨ペアごとの特徴を知れば、FXのトレード方法を考える際に役立ちます。
FXで扱われることの多い代表的な通貨ペアのそれぞれの特徴や、ドル円がFX初心者におすすめされている理由などについて紹介します。
FX 通貨ペア 特徴
通貨ペアとは売買する2つの国の通貨の組み合わせを意味していますが、取引量やボラティリティの強弱など、通貨ペアはそれぞれにより特徴が異なります。
この特徴を把握していないと思わぬ失敗をすることもあるので、トレードの際には通貨ペアの特徴を頭に入れて作戦を練りましょう。
多くのトレーダーに選ばれている、FXで扱われている代表的な通貨ペアの特徴は以下のようになっています。
ドル円(USD/JPY) 特徴
世界第2位の取引シェアを誇る通貨ペアであり、ニュースなどで毎日のように見聞きしているため馴染みのあるドル円(USD/JPY)。
ドル円の特徴としては、リスクオンになれば円安となり、逆にリスクオフになれば円高になるといった特徴があります。
通貨ペアの中でも値動きが緩やかなので値動きに焦ることがなく、ほとんどのFX会社でスプレッドが最も狭いため、FX初心者でも扱いやすい通貨ペアです。
(基軸通貨という側面から、戦争やテロ等の有事の際に相場が大きく動くことはあります)
ユーロドル(EUR/USD) 特徴
ユーロドル(EUR/USD)は、世界で最も取引されている通貨ペア。
取引量が多いため値動きは安定していますが、ドル円と比べると値動きは激しめ。
ユーロドルは他の通貨ペアと比べて、一度トレンドが決まると一気に同じ方向に動き出す、といった特徴があります。
損切りができなかったり、逆張りをすると大ダメージを受けてしまう可能性のある通貨ペアなので、トレンドに従った順張りをするのがおすすめです。
ユーロ円(EUR/JPY) 特徴
ユーロ円(EUR/JPY)という通貨ペアは、FX会社の内部でドル円とユーロドルの組み合わせで求められたレートになるため、この2つの通貨ペアが同一方向に動くときユーロ円が大きく動く特徴があります。
ユーロ円は変則的な動きがそれほど多くないのですが、ボラティリティが高い場合もあったり、ドル円とユーロドルに引っ張られるため予測が難しい部分もある通貨ペア。
ただ、スプレッド幅も狭いため、ボラの上がった際に勝率を高められれば利益を稼ぎやすく、トレーダーに人気の通貨ペアとなっています。
ポンド円(GBP/JPY) 特徴
流通量が米ドル・ユーロ・日本円の次に多いのが英ポンドですが、ポンド円(GBP/JPY)はユーロドルやドル円の動きと比較し、値動きが激しい通貨ペアという特徴があります。
(ポンドドルは、ポンド円よりもさらにボラが高い)
短期での値動きが激しくボラティリティが高いため、初心者には扱いが難しくFXの取引がギャンブルのようになってしまうことも。
ポンド円のレートはユーロ円と同じように、ドル円とポンドドルのレートを組み合わせて求められているため、ドル円とポンドドルの値動きにも注意を向ける必要があります。
豪ドル円(AUD/JPY) 特徴
豪ドル(オーストラリアドル)は資源国通貨の代表的な通貨であり、商品先物など資源価格の影響を受け易い特徴があります。
つまり、豪ドル円(AUD/JPY)は、世界の経済リスクに敏感な通貨ペアとも言えます。
豪ドルの取引量は世界第5位ですが、その割合は3%と少ないためボラティリティが高く、また、豪ドル円の場合は日本円との金利の差が大きくスワップポイントが高いことから、トレーダーに人気の通貨ペアとなっています。
FX 通貨ペア おすすめ
FXで扱う際におすすめな通貨ペアは、アメリカや日本などの経済的に豊かな先進国の通貨ペアです。
もちろん、南アフリカランド円やトルコリラ円、メキシコペソ円といった通貨ペアが、スワップポイント狙いで話題になることもあります。
ただ、国や通貨としての信頼性の低い新興国通貨は、価格変動が不安定であったり、高金利通貨であっても財政破綻のリスクが大きくありますので、リスクを承知で扱うようにしましょう。
デフォルトして財政破綻した場合、紙屑まではいきませんが、為替レートが極端に下がってどうしようもなくなります。
アメリカや日本などの先進国通貨を扱っていれば、このようなリスクは少ないですし、ドル円の通貨ペアに関しては日本にいて情報を得やすいためおすすめです。
通貨ペア 初心者におすすめ
FX初心者におすすめの通貨ペアは、ドル円。
と、よく言われていますが、
個人的にも意見は同じです。
ドル円の為替相場はニュースでも毎日のように取り上げられており、馴染みがある通貨ペアです。
知らず知らずのうちに、日米の経済動向や金融政策の動向に関して知識を得ることもできています。
ドル円は取引量も多く値動きが緩やかですし、慣れてきたら、ユーロドルやポンドドル、ユーロ円やポンド円などに挑戦してみるのがおすすめです。