指値注文と逆指値注文は、それぞれどのような注文方法なのか。
また、どのような使い方ができるのかを紹介します。
FX 指値 逆指値
FXで取引する際に、絶対に理解しておきたい「指値と逆指値」。
指値や逆指値とは、色々な注文方法があるFXで、成行注文と同じく基本となる注文方法です。
指値と逆指値がどのような注文方法なのか、わかりやすくいうと違いは以下のようになります。
※指値と逆指値どちらの注文方法も、予め指定したレートになったら自動で売買を行ってくれます。
指値
指値注文は、現在のレートより「値下がりしたら買う」、または「値上がりしたら売る」注文方法です。
たとえば、
米ドル円1ドル=115.000円のときに、1ドル=114.500円で買いの指値注文を出した場合、相場が下がり買値が114.500円に達すると注文が約定します。
また、米ドル円=1ドル115.000円のときに、116.000円で売りの指値注文を出した場合、相場が上がり売値が116.000円に達すると注文が約定します。
逆指値
逆指値注文は、通常の指値注文とは逆に、現在のレートより「値上がりしたら買う」、または「値下がりしたら売る」注文方法です。
たとえば、
米ドル円が1ドル=115.000円のときに、1ドル=116.000円など不利な価格で買いの逆指値注文を出すことができ、相場が上昇をして買値が116.000円に達すると約定します。
また、売りの逆指値注文も際は、1ドル=115.000円のときに1ドル114.000円などの不利な価格で注文を出し、相場が下がることで約定します。
FX 指値 逆指値 決済
指値 決済 使い方
トレンドに従って取引する順張りで、押し目を拾いたい。
という場合などに指値で決済注文を出しておくと、為替相場に張り付いていなくても取りこぼしがありません。
(利益確定の決済の場合も同じ)
また、エントリーと利確のターゲットを決め、全て指値で注文を出すという使い方をすることで、自分のチャート分析を鍛えることもできます。
成行注文の場合に、
もう、ここらでいっちゃえ!
というような、勢いでポジションを持つ人は、特に指値注文の利用がおすすめです。
逆指値 決済 使い方
逆指値注文は、損切りのための決済として紹介されることも多いですが、利益を確保するための注文としても利用されます。
順張りでエントリーし、ポジションを保有してからすぐに含み益になった場合、逆指値注文で少しでも利益が残る価格に設定しておけば、利益を確保した状態のままトレンドに乗って大きな利益を狙っていけます。
また、
レンジの上限を上抜けしたら、強いトレンドが発生しそう。
というときに、レンジの上限を抜けたあたりに逆指値注文を入れておくなど、逆指値注文は使い方次第で順張りでの取引にも効果を発揮します。
FX 指値 逆指値 同時
利益確定のために指値注文と、損切りのための逆指値注文。
別々に注文を入れても良いですが、FXには指値と逆指値を同時に発注することのできる、便利な「OCO注文」というものもあります。
OCO注文とは、2つの注文を同時に出し、片方の注文が約定したら、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法。
OCO注文を利用すれば、発注していた指値や逆指値の注文取り消しを忘れてしまって、思わぬ状況になることも防ぐことができます。