FX投資で重要なニュースとして扱われる、ADP雇用統計や雇用統計とはどのようなニュースで、内容にどのような違いがあるのか。
また、ADP雇用統計と雇用統計のレポートに、相関関係があるのかということについて紹介します。
ADP雇用統計 雇用統計 違い
アメリカ労働省が発表している雇用統計とは違い、民間会社が発表しているADP雇用統計。
発表元に違いはありますが、どちらの経済指標も発表直後にドルを中心に(ドル円など)為替に大きな反応を与えるため、FX市場で注目されている重要度の高いニュースです。
ADP雇用統計と雇用統計にどのように違いがあるのか、詳細は以下のようになっています。
ADP雇用統計とは
ADP雇用統計とは、2006年5月から公表が始まった雇用調査レポート。
米国の大手給与計算アウトソーシング会社であるADP社のデータを利用して、全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計です。
ADP雇用統計は雇用統計の2日前に発表されるため、米雇用統計の予測として注目度の高い経済指標となっています。
- ADP雇用統計の発表日:雇用統計の2日前の水曜日(祝日などがある場合は前日の木曜日)
- ADP雇用統計の発表時間:日本時間午後9時15分(冬時間は日本時間午後10時15分)
雇用統計とは
雇用統計とは、毎月初めの金曜日にアメリカ労働省から発表されている全米の雇用に関する統計であり、世界中の市場関係者が注目する月に1回の大イベントです。
景気の動向を知るのに重要な経済指標である雇用統計のなかでも、「非農業部門就業者数(NFP)」と「労働人口における失業率」はとくに注目。
(雇用統計の発表内容は10数項目に渡る)
これらのレポート結果は、アメリカの公開市場操作の方針を決定するFOMC(連邦公開市場委員会)がおこなう金融政策に大きな影響を与えます。
- 雇用統計の発表日:原則、毎月第1金曜日
- 雇用統計の発表時間:日本時間午後9時30分(冬時間は日本時間午後10時30分)
ADP雇用統計 雇用統計 相関
非農業部門就業者数(NFP)を予測するために開発されたのがADP雇用統計ですから、当然、先行指標の中でADP雇用統計の民間部門の雇用者数は相関関係が強いはず。
なのですが、
実際はADP雇用統計でポジティブな結果であっても、雇用統計の非農業部門就業者数は真逆の結果になることも。
ADP雇用統計と雇用統計には乖離があり、個人的には、ADP雇用統計が良かった場合は雇用統計がほとんど悪いイメージです。