FXや株などの投資において、トータルで負けてしまう理由のひとつとなる、プロスペクト理論とはどのようなものなのか。
また、FXのトレードにおけるプロスペクト理論の具体例や、プロスペクト理論の克服方法などについて紹介します。
プロスペクト理論 FX
FXのトレードで勝てないなら、知っておきたいプロスペクト理論。
プロスペクト理論とは行動経済学で有名な理論で、人間が損得に対してどのように反応して行動するかをまとめた理論のことです。
- 利益から得られる満足より、同額の損失から得られる苦痛の方が大きい
- 確実にもらえる利益を望み、払わなくていい損失を避けたがる
- 損をしている場面だと、リスクのある行動を取りやすくなる
つまりFXに関していえば、確率に基づいた合理的な判断をするとは限らないということ。
人間はこのような判断行動をしやすいので、FXや株などの投資だけでなく恋愛においてもプロスペクト理論に流されないようにすることが大事になります。
プロスペクト理論 FX 具体例
このプロスペクト理論のわかりやすい例は、損切り利食いにあります。
含み益が出ている時には安心するために早く利益を確保したがり、含み損が出ている時には損切りで損失を確定したくない。
という行動を、いざその場面になるととりやすいということです。
うまくいっているポジションの含み益を伸ばすということができずに、いま目の前にある確実な利益を得るということを選択してしまい利益を伸ばすことができず。
含み損になったポジションは、ズルズルと損切りせずに相場が戻ることに期待して持ち続けてしまい、損失をどんどん拡大していってしまう。
おそらくFXでトレードしていると、この行動は誰しもが1度は経験をしていると思います。
プロスペクト理論 FX 克服
克服することができるなら良いのですが、基本的にプロスペクト理論を克服するのは難しいもの。
プロスペクト理論は無意識のうちに自身の判断を左右してくるものなので、数字やルールを明確にする事で流されないようにしましょう。
方向性が変わったら損切りしよう。
というように考えていると、
いざとなった時にプロスペクト理論に引っ張られて、シナリオと違った行動をとってしまいがちです。
利益確定は〇〇円になったら確定する、損切りは〇〇円になったら執行する。
というように、
指値注文と逆指値注文を入れておいて、利食いと損切りのラインを明確にしておくことで、プロスペクト理論に流されないようにしましょう。
プロスペクト理論 FX まとめ
利益がある事についてはすぐに確定させたいのに対し、損失を被る場合は損失を回避したいというプロスペクト理論による行動。
FXに参加したトレーダーの9割は、プロスペクト理論に負けて退場するとも言われており、プロスペクト理論を甘くみていると危険です。
ポジションを持った後にチャートで値動きを見ていると、あれやこれやとプロスペクト理論に引っ張られた余計な考えが出てくるので、
プロスペクト理論を克服しようとせず、
エントリーしたらチャートを閉じてスイングトレード。
(もちろん、指値注文と逆指値注文は入れておく)
というのも、FXのトレードでうまく勝つための1つの手段です。
→ 勝てない原因はトレード手法ではなかったFXで勝つための資金管理の技術 損失を最小化し、利益を最大化するための行動理論