FXでよく利用されている移動平均線とはどのようなもので、どのように見ることでトレードに役立てることができるのか。
移動平均線のパラメーター設定参考値や、移動平均線を利用したチャートの分析精度を上げるおすすめの方法について紹介します。
移動平均線 FX
移動平均線とは、ある一定期間の為替レートの平均値を記録し、線で結んでチャートに表示させたもの。
相場のトレンドが"上昇・下降・横ばい"のどれかを判断するためによく使われており、移動平均線は、FXでも株式投資でもチャートを分析するテクニカル分析でよく使用されている、最も基本的なトレンド系のテクニカル指標となっています。
それぐらい、移動平均線は世界中の多くのトレーダーが使用しているため、移動平均線の売買サインが発生すると、相場が転換したり大きく変動することもあります。
移動平均線 見方
簡単な移動平均線の見方としては、
- 移動平均線がどちらに傾いているのか
- ローソク足が移動平均線の上にあるか下にあるか
という部分を見ること。
上昇トレンドの時は、移動平均線は右上を向き、ローソク足は移動平均線の上にありがちです。
逆に下降トレンドの時は、移動平均線は右下を向き、ローソク足は移動平均線の下にあります。
このように移動平均線を見るだけでも、大きなトレンドに従った順張りのトレードが可能となります。
ちなみに、為替相場の価格と移動平均線が大きく乖離しているときは、その差を埋めようという動きが出たり、両者がクロスしたらトレンド転換点となる可能性も出てきます。
移動平均線 FX 設定
FXのトレードにおいて、移動平均線の期間(パラメーター)の設定は、投資の手法によっても異なりますし、おすすめの設定があるわけではなく人によってバラバラです。
この設定値が正解!
というものはなく、自分の見やすい設定を見つけたら、その設定でずっと使い続けるようにするのがおすすめです。
とはいえ期間を適当に設定しても意味がないので、移動平均線でよくつかわれる数値を紹介しておきます。
相場は投資家の心理状態が反映されていくため、多くの投資家が意識していなければあまり意味がありませんし、まずはよく使われる数値から初めてみてください。
個人的には、単純移動平均線(SMA)で以下の設定にして、移動平均線を使っています。
5分足 | 5・10・25 |
1時間足 | 5・20・40 |
日足 | 10・20・50 |
週足 | 20・40・70 |
月足 | 25・75・200 |
移動平均線 FX 手法
FXでも株式投資でも有名な移動平均線の手法が、ゴールデンクロスとデッドクロス。
ゴールデンクロスは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けてきた場合。
この場合は相場が上昇トレンドに乗ったと判断されるので、買いサインであると言われます。
デッドクロスはゴールデンクロスの逆で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けた場合。
この場合は相場が下落トレンドに乗ったと判断されるので、売りサインであると言われます。
移動平均線だけでは「だまし」にあう場合も多いため、確率を上げるために他のテクニカル指標と組み合わせるという使い方もおすすめ。
組み合わせるテクニカル指標の種類としては、MACDやRSIといったオシレータ系の指標と組み合わせて分析するようにすると、「だまし」に乗ってしまうことを避けやすくなります。