移動平均線を用いて、為替相場の今後の値動きを予想するテクニカル分析の中でも有名な、「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」とはどのような現象なのか。
また、勝率を高めるゴールデンクロスの使い方や手法、ゴールデンクロスをサインに使ってトレードする場合の注意点について紹介します。
ゴールデンクロス FX
FXのテクニカル分析を紹介した本では、必ずといっていいほど紹介されているゴールデンクロス。
ゴールデンクロスとは、期間の異なる2本の移動平均線が交差する現象のことで、FXにおて一般的に強力な売買シグナルと判断されます。
平均移動線(短期)が、中期、長期曲線を下から上に突き抜ける状況を「ゴールデンクロス」と呼び、相場が長期的に買われ始める事を示唆しています。
逆に、平均移動線(短期)が、中期、長期曲線を上から下に突き抜ける状況を「デッドクロス」と呼び、相場が長期的に売られ始めることを示唆するため、売りを基本に考えるトレーダーが多くなります。
ゴールデンクロス FX 勝率
ゴールデンクロスはトレンドが発生する際に必ず出るサインではありますが、必ず上昇トレンドが発生するとは限りません。
「だまし」と呼ばれる、ゴールデンクロスが起きたにも関わらず相場が下降していく状態もあります。
ゴールデンクロスは万能なサインではありませんので、機械的にトレードをするのではなく、勝率を高めるためには他のテクニカル指標と組み合わせるなど、「だまし」に対応しながらの取引を行う必要があります。
ちなみに、このゴールデンクロスの「だまし」が起きる理由は、ゴールデンクロスは多くのトレーダーが注目しているからです。
つまり、ゴールデンクロスの買いサインを逆手に取り、売って利益を出そうと考える人も多いからです。
ゴールデンクロス FX 手法
トレンドに乗る手法として優秀なゴールデンクロスですが、レンジ相場では上昇を見込んでエントリーしてもすぐに反転したりと、あまり役に立ちません。
トレンドに勢いがあり、大きく取れる時にしっかり取る損小利大の手法としては活躍しますが、移動平均線の傾きが緩やかであったり何度も絡み合う形状になっている場合は注意が必要。
また、当然ですが、ローソク足のほうが移動平均線よりも動きが早いです。
そのためゴールデンクロスのみを目安に買いサインを見ていると、エントリーのタイミングが遅れることも。
そのため、値動きの早い通貨ペアには使いにくい手法なので、ほかのテクニカル指標と併用するのがおすすめです。