短期間でポジションを終う、スキャルピングやデイトレにはあまり関係しませんが、スイングトレードや長期でポジションを持つ際に頭に入れておきたいスワップポイント。
スワップポイントとはどんなものなのか、また、スワップポイントでの生活をするために必要な資金はどれぐらいなのかなど、スワップポイントの疑問について紹介します。
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FX スワップポイント
スワップポイントとは、政策金利が異なる2種類の通貨の売買によって発生する、2通貨間の金利差調整分のこと。
スワップポイントのことを簡単に言えば、FXで通貨を取引することで得られる"金利のようなもの"です。
このスワップポイントは1日単位で計算され、翌営業日へポジションを持ち越すことで金利差分を毎日受け取ることができます。
たとえば、
「ドル円」のロング(買い)でポジションを持ったとして、日本の政策金利が1%、アメリカの政策金利が4%だった場合。
円を使ってアメリカドルを購入した=円を売ってアメリカドルを買った
ということです。
この場合、保有しているアメリカドルから売却した日本円の金利差である3%を、ポジションを保有している期間に受け取ることができます。
FX スワップポイント 比較
FX業者によってスワップポイントは異なるし、
(スワップポイントは、FX業者によって少し手数料を引かれた額になるから)
となると、
少しでもお得にスワップポイントを受け取りたい。
という気持ちがでてきますが、FX口座ごとにスワップポイントを比較するのは、あまり意味がないかも。
スワップポイント狙いに絞って取り扱う通貨ペアを決めているならともかく、色々な通貨ペアでトレードするつもりなら、スワップポイントの少しでも高いFX口座を探すのは少し違います。
- トルコリラ投資するならこのFX口座
- メキシコペソ投資するならこのFX口座
というFX口座を比較した紹介もありますが、スワップポイントは実は毎日変動するし、あまり参考にはなりません。
FX スワップポイント 生活
基本的に放置でOK!
時間に束縛されないFXのスワップ運用は、会社員の副業に最適!
というFXのスワップポイントでの生活も、一時期はもてはやされましたが、真面目にスワップポイントで生活するにはまとまった資金が必要となります。
もちろん、FXのスワップポイントで生活ということは不可能ではありませんが、為替レートの変動もあるため、強制ロスカットに合わないためにレバレッジ1倍で投資しようとするとまとまった金額が必要。
(保有ポジションが変動で含み損になった場合、強制ロスカットになると元本までなくなってしまうため)
たとえば、年収400万円をスワップポイントで稼ぐには、レバレッジ1倍で以下のような条件になります。
400万円÷7.4%として(年間利回り)=証拠金約5,400万円
FX スワップポイント おすすめ
高金利で人気の通貨としては、トルコのトルコリラ、メキシコのメキシコペソの、南アフリカの南アフリカランドです。
また、スワップポイントを狙ってトレードするのであれば、ポジションを長期保有したときです。
スワップポイント狙いのポジションが、変動で強制ロスカット。
なんてことにならないように、レバレッジは2倍程度までにしておくのがおすすめです。
(もちろんレバレッジが低い分、 その分、証拠金は必要です)
FX スワップポイント マイナス
冒頭では、「ドル円」のロング(買い)でポジションを持った場合にスワップポイントが受け取れる例を紹介しました。
この例とは逆に、高い金利の通貨を売って日本円のような低い金利の通貨を買った場合には、その差額を支払うことになります。
政策金利の高い新興国が絡んだ通貨ペアは、買いで入る場合はスワップポイントが多く受け取れるので嬉しいですが、マイナススワップも圧倒的に高いです。
ショート(売り)でポジションを持つと、スワップポイントの支払いでえらい目に合います。
FX スワップポイント まとめ
政策金利は常に一定というわけではなく、その国の経済状況や政策変更等によって変化します。
- スワップポイント狙いでFXをしよう
- 長期保有を前提にFX投資する
という場合には、
常に変更されるスワップポイントを、取引しているFX口座の公式ページで確認するようにしましょう。